福田光輝:北海道で新たに挑む軟式野球人生
昨年、日本ハムから戦力外通告を受けた福田光輝内野手(27歳)は、新たに帯広市に本社を置く「六花亭」の軟式野球部で現役を続けることが明らかになりました。これまでの野球キャリアの中で軟式野球は未経験でありながら、福田にとってこの挑戦は北海道での第二の野球人生の始まりです。
プロ野球から新天地へ:福田光輝の選択
福田光輝は、大阪桐蔭高校から法政大学を経て、2019年のドラフト5位でロッテに入団しました。プロ1年目である2020年3月には強打の注目選手として活躍し、同期の佐々木(現ドジャース)からライブBPで柵越えを放つなど、非凡な打撃力を評価されました。しかし、2023年の開幕直前に日本ハムへトレードされました。
その後、昨シーズンの成績としては出場5試合で**打率.357**を記録しましたが、年齢を重ねたことから、NPB復帰を念頭に社会人野球での活躍を選ぶ道は考えられませんでした。しかし、彼は法政大学時代の関係者を通じて、六花亭からの熱心なオファーを受け、「最後はお世話になった北海道で恩返しがしたい」と軟式野球での現役続行を決断しました。
六花亭軟式野球部での新たな挑戦
「六花亭」は、日本軟式野球界で最高峰ともされる天皇賜杯全日本軟式野球大会(スポニチ主催)に昨年出場し、**ベスト4**進出を果たす実力派チームです。この強豪チームでは、元西武の多和田がプレーするなど、経験豊かな選手たちが集まっています。福田は「元気でプレーしている姿を見せられれば」と新天地での活躍を誓い、改めて自分の力を証明する場として期待を寄せています。
仲間と共に歩む第二のキャリア
福田とともに軟式野球での新たな挑戦をスタートさせる日には、元日本ハムの柿木蓮氏(当時24歳)が川崎市内のホテルでトークショーを開くイベントがありました。柿木氏は昨シーズンを最後に現役を引退し、プロで過ごした6年間を振り返って「苦しい思い出が多いが、特に記憶に残っているのは22年のプロ初登板」と語りました。現在は名古屋に本社を置く「ICジャパン」で保険の営業マンとしての第二の人生を歩んでいます。彼は「結果が全てだったプロの世界を経験してきたので、営業マンの仕事は自分に合うと思った」と、未来への意気込みを見せています。
新たな環境で再び野球の世界に飛び込んだ福田光輝と、営業現場で新たなキャリアを築く柿木蓮氏のそれぞれのストーリーには、プロ野球選手の人生の多様な選択肢と挑戦が見えるでしょう。