舞台『みんな鳥になって』—多様な民族と歴史を紡ぐ力作
舞台『みんな鳥になって』が2025年6月28日(土)から7月21日(月・祝)まで、東京・世田谷パブリックシアターにて上演され、岡本健一や中島裕翔など豪華キャストが出演します。この作品は、ワジディ・ムワワドの代表的な戯曲であり、観客に新たな世界観を提供します。その後、兵庫、愛知、岡山、福岡 でツアー公演も予定されています。
出演者に込められたメッセージ
エイタン役には中島裕翔、エイタンの父ダヴィッド役には岡本健一、エイタンの恋人ワヒダ役には岡本玲が配され、個性豊かなキャストが生き生きと作品を彩ります。彼らが織りなす物語は、民族の壁を越えた人間の本質を深く掘り下げ、観客に強烈なメッセージを届けます。
演出家・上村聡史の情熱
演出を手がける上村聡史は、これまで『炎 アンサンディ』や『岸 リトラル』、そして『森 フォレ』を手がけてきた実力派です。今回も彼の鋭い視点が光り、ワジディ・ムワワドの書く台詞の奥深さを観客に届けます。特にイスラエルといった具体的な地名を中心に、現代の問題点に切り込んでいく手腕に期待が寄せられています。
キャストたちのコメント
岡本健一は「愛することや信じることが大切な要素で、思わぬ出来事にどう対処するのかに注目したい」と語っています。他の出演者もそれぞれに感じるプレッシャーや期待を胸に、舞台に向き合っています。特に岡本健一は、観客と共に劇空間内でどこまでも自由に羽ばたくことを望んでおり、観衆との一体感を重視しています。
物語のあらすじ
舞台はニューヨークの図書館からスタートします。遺伝学を学ぶ青年エイタンは、イスラム史を研究するワヒダに一目惚れし、瞬く間に恋に落ちます。しかし、エイタンの父ダヴィッドが宗教や民族の違いから交際を認めず、物語は彼らのルーツを探る冒険へと展開していきます。イスラエルを訪れたエイタンたちは、祖母の過去と向き合うことになりますが、爆弾テロに巻き込まれるという予期せぬ展開が待っています。
公演情報とチケット
公演は東京を皮切りに、兵庫、愛知、岡山、福岡へと巡回します。各公演地で、出演者が異なるため、それぞれの地域での特別さも楽しみの一つです。詳細なスケジュールは公式サイトから確認できますので、ぜひこの機会に『みんな鳥になって』の世界に触れてみてください。