未成年者のSNS利用禁止法案 – 法案可決に関する情報
法案の概要
オーストラリアの議会は28日、16歳未満のソーシャルメディア利用を禁止する画期的な法案を可決し、フェイスブックやインスタグラム、X(旧ツイッター)などに対する世界で最も厳しい取り締まりの一つを承認した。この法律は10代の若者がアカウントを持つことを防ぐ「合理的な措置」を講じるようソーシャルメディア運営企業に命じ、賛成34票、反対19票で上院を通過した。企業が法律に従わなかった場合には最大5000万豪ドル(約50億円)の罰金が科される。
反応と懸念
企業側からは「曖昧」「問題あり」「性急」との声が上がっており、法案は下院に戻された後、最終承認を経て立法化される見通しとなっている。EPSの審議に先立ち、16歳未満の子どもたちや保護者の反応もあり、11歳の女子児童は「完全に禁止するのではなく制限を設けるべき。親に隠れて続ける子や、なんとかして続けようとする子もいると思う」と話した。
未成年者とSNS利用についての意見
12歳の男子児童は今回の法案について「イラっとする。使えないと変な感じだ。それぞれの家にいる友達と話せなくなる」と話し、その母親は「子どもたちは16歳以上に見せる方法を知っているのではと思う。結局は、もし子どもが使っていたら親がチェックして削除せねばならないが、子どもたちも使い勝手をかなり知っているので、親のチェックを回避する方法を見つけ出すのではと思う」と心配していた。
映像は27、28日撮影。(c)AFPBB News