【天外魔境II 卍MARU】復活!その魅力と歴史に迫る
※本記事は、2024年3月26日にアップした記事を再編集したものです。
天外魔境II 卍MARUのリリースとその革命
今から33年前の1992年(平成4年)3月26日は、PCエンジン SUPER CD-ROM2用ソフト『天外魔境II 卍MARU』が発売された記念すべき日です。この作品は、当時ハドソンから発売されたRPGで、CD-ROMという当時の先端メディアを活用し、アニメーションやボイス、高品質なオーケストラ楽曲を駆使してゲームの常識を覆しました。
広井王子氏と芦田省治氏の貢献
本作は、アニメやゲームで活躍する広井王子氏が企画・監修を行い、ディレクター・シナリオを芦田省治氏が担当しました。芦田氏は最近でも『桃太郎電鉄 ~昭和 平成 令和も定番!~』で副監督を務めるなど、数々の作品で才能を発揮しています。
音楽とアニメーションが織り成す世界観
『天外魔境II 卍MARU』では、音楽面でも多くの話題を提供しました。スタジオジブリ作品で知られる久石譲さんが音楽を担当し、映画やテレビの劇伴で名高い福田裕彦さんも多数の楽曲を制作しました。これにより、ゲーム全体が非常に豊かな音楽体験を提供しました。
また、アニメーションはテレビアニメのように多くのコマ数を用いており、プレイヤーに強い印象を残しました。特別なイベントでなくとも、ボイス付きでしゃべるキャラクターたちには、多くのプレイヤーが感動しました。
魅力的なキャラクターたち
『天外魔境II 卍MARU』では、火の一族の末裔である主人公の“戦国卍丸”が、宿敵“根の一族”を倒す旅に出かけます。その道中で仲間になるキャラクターたちも大変個性的です。自称ジパング一の伊達男“カブキ団十郎”は、そのウザさと頼もしさで多くの印象を残しました。また、怪力な大男“極楽太郎”や、後半の展開で大きく成長するヒロイン“絹”も忘れがたいキャラクターです。
キャラクターとストーリーの深み
特にヒロインの“絹”のエピソードは、当時のプレイヤーに衝撃を与えました。彼女が覚醒するエピソードでは、母親の死の真相を知り、真の力を解き放つ場面が印象的で、その時の台詞「鬼が怒ると書いて鬼怒……それが私の本当の名前」はプレイヤーの記憶に残る名シーンとなりました。彼女を演じた井上あずみさんの演技も、物語に一層の深みを加えています。
ゲームの進化と移植
卍丸は聖剣を手に入れることで奥義を習得し、その名前は当時のプレイヤーにとって非常に魅力的でした。また、『天外魔境II 卍MARU』は数多くのハードウェアに移植されました。ゲームキューブ、プレイステーション2、ニンテンドーDS、PSPなど様々なプラットフォームでプレイ可能です。また、タイトルの一部が変更されることもあり、最新ではPCエンジン miniでのプレイがおすすめです。
※画像はPCエンジン mini版のものです。