『平家物語-胡蝶の被斬-』における咲妃みゆの新たな挑戦
声優・女優として高い評価を得ている朴璐美が、演出を手掛ける舞台『平家物語-胡蝶の被斬-』が上演されます。脚本を務めるのは、ドラマ『岸辺露伴は動かない』やアニメ『進撃の巨人』などで知られる小林靖子。振付には世界的なダンサーで振付家の森山開次を迎え、演劇賞常連の俳優や声優界のトップスターが出演します。出演者の一人である咲妃みゆさんに、本作への期待を伺いました。
咲妃みゆと「壇ノ浦の戦い」の結びつき
咲妃が演じるのは平清盛の娘である建礼門院徳子。彼女の人生は平家の栄華から衰退、そして「壇ノ浦の戦い」と運命的な結びつきを持つ人物です。「壇ノ浦の戦い」では母である時子が、幼い安徳帝を抱えて入水しますが、徳子は意に反して生き残ります。この歴史的な背景に、咲妃は特別な思いを抱いています。
役作りと咲妃みゆの感情表現
和物の公演経験が豊富な咲妃ですが、徳子役に挑むにあたり、再び「壇ノ浦の戦い」に関する資料を精読し、当時の女性の生き様を深く学んでいるそうです。彼女は「命を奪われる立場でありながらも生き延びた徳子の強さと葛藤を、どのように表現するかが難しい」と話します。そのため、内に秘める情熱を大切に、抑えた表現を心がけています。
宝塚伝統の中から得た学び
宝塚歌劇団に所属していた頃、咲妃は和物作品で多くの経験を積み上げてきました。特に、着物の着こなしや所作を学ぶ中で、日本人の女性特有の表現を磨いてきました。「和物の動きや所作には一つひとつに意味があり、それを理解することで表現に深みが出る」と感じるようになった彼女は、その感性を徳子の役作りに活かしていきたいと考えています。
佐倉綾音との共演
本作では佐倉綾音とのWキャストが注目ポイントです。咲妃は「佐倉さんから新たな刺激を受けつつ、この舞台で共に演じることに楽しみを感じています」と語ります。声優としても活躍する佐倉綾音がどのように役柄を作り上げていくのか、その過程から多くを学び取りたいという意気込みです。
このように、『平家物語-胡蝶の被斬-』は「壇ノ浦の戦い」といった歴史的背景を舞台に、豪華キャストによる新たな演出で観客を魅了することでしょう。咲妃みゆの力強い演技に期待が高まります。