イーロン・マスク氏のSNS「X」を襲う大規模なサイバー攻撃
ニューヨーク(CNN)で、起業家のイーロン・マスク氏が所有するSNS「X」(旧ツイッター)が10日午前に相次ぐ通信障害に見舞われました。マスク氏はこれが「大規模なサイバー攻撃」であり、ウクライナを発生源とするものだと主張しました。
サイバー攻撃の発生とその影響
マスク氏はFOXビジネスでのインタビューで、「Xのシステムダウンを狙った大規模なサイバー攻撃があり、そのIPアドレスからウクライナが発生源である」と述べたが、それ以上の詳細は明らかにされていません。通信障害は米東部時間午前6時頃に発生し、ダウンディテクターによれば、その時点で2万5000人以上のユーザーから不具合の報告が寄せられました。報告数は午前10時には4万人近くに達し、その後、午後を通じて減少しました。
攻撃の背後にある可能性
マスク氏はXへの投稿で、「大規模で組織的な集団か国、もしくはその両方がサイバー攻撃に関わっている」との見解を示しました。ただし、**攻撃の動機**については具体的に確認されていません。また、「人々が彼や彼の運営するプラットフォームを沈黙させようとしている」という推測には「イエス」と答えています。
通信障害の影響と対応
両社は通常、メディアからの問い合わせに応じないため、詳細なコメントは得られていません。サイバーセキュリティーを供給するサイバーシースのエリック・ヌーナンCEOは「攻撃が不具合の原因だと断言するのは時期尚早である」と指摘しました。マスク氏が2022年にツイッターを買収してからは大規模な人員削減を実施し、**8割の従業員を解雇**しています。これにより、運営体制が大きく変わり、今回のような障害の影響が大きくなった可能性があります。
今後の対策と課題
今後の運営において、**サイバーセキュリティーの強化**が必要不可欠です。既存のセキュリティーレベルを向上させ、さらなる攻撃に備える必要があります。また、企業の経営再構築においても、リスク管理能力の強化が求められます。マスク氏の発言や方針に注目が集まる中、その影響力をどのようにプラットフォームの安全性向上につなげるかが鍵となります。