職業、羽生結弦 – 狂言師・野村萬斎との特別な共演
フィギュアスケートの世界で圧倒的な存在感を持つ羽生結弦さんが、プロとして新たな道を進んでいます。その中で、狂言師である野村萬斎さんとの特別な関係が注目されています。「職業、羽生結弦」という言葉は、彼の新たな挑戦を象徴しています。
羽生結弦と野村萬斎の出会い
羽生結弦さんと野村萬斎さんが初めて顔を合わせたのは2015年です。羽生さんは、萬斎さん主演の映画「陰陽師」の曲を使用したフリープログラム「SEIMEI」で、2015-16シーズンを彩りました。このプログラムによって、二人の深い関係が築かれました。
野村萬斎さんは、羽生さんとの初対談の際、「羽生さんは非常に鋭く、私の言葉に強く反応した」と語っています。そんな羽生さんに対しては、「空間や時間を使い、場を支配する力が必要です」とアドバイスをしました。
共に迎える新しい挑戦
羽生さんは、2018年の平昌五輪で「SEIMEI」を披露し、二連覇を果たしました。その際には、萬斎さんから「死力を尽くして死闘を制した」という祝福のメッセージが贈られました。これらの経験を経て、羽生さんは昨年10月にプロフィギュアスケーターとして再び萬斎さんと共演の準備を進めました。
この共演の背景には、羽生さん自らが萬斎さんにオファーしたことがありました。プロのスケーターとしての成長を見せる羽生さんは、「職業、羽生結弦」として、新しい自分を見つけようとしています。
「職業、羽生結弦」の意味
「職業、羽生結弦」とは、彼がフィギュアスケーターを超えて新しい人生の道を切り開くという決意を表しています。羽生さんの肩書について悩んでいた時、野村萬斎さんは彼に「職業、羽生結弦」と名乗るよう進言しました。
野村萬斎さん自身も、「職業、野村萬斎」として狂言の枠を超えて活動している中、この言葉がどれだけ深い意味を持っているかを理解しています。「職業、羽生結弦」も同様に、羽生さんが地域社会やアートの分野で新しい貢献をするための出発点となります。
野村萬斎とは
野村萬斎(のむら・まんさい)さんは、東京都出身の狂言師で、祖父の六世野村万蔵、父の野村万作に師事しました。彼のキャリアは多岐にわたり、映画「陰陽師」や「七つの会議」、ドラマ「死との約束」などにも俳優として出演してきました。狂言の新しい形を作り出す彼は、重要無形文化財総合指定者として評価されています。