今なお愛され続けるRPG『ゼノギアス』の魅力
プレイステーション用RPG『ゼノギアス』は、スクウェア(現スクウェア・エニックス)から1998年2月11日に発売されてから、27年の時を経てもなお多くのファンを魅了し続けています。その独特の世界観と緻密なストーリーは、後のRPG作品に大きな影響を与えてきました。
27年経っても色褪せないゼノギアスの魅力
『ゼノギアス』は、SFや哲学、神話など様々な要素を織り交ぜたストーリーと、徹底的に作り込まれた設定が特徴です。プレイヤーは複雑な謎を解き明かすために何度もプレイすることが求められ、それが結果的に深い満足感をもたらします。また、ロボット「ギア」を操るバトルや独自のメカデザインも熱狂的な支持を受けています。
村上哲哉とチームがもたらした『ゼノギアス』
このゲームは、後に『ゼノブレイド』シリーズで知られることとなる村上哲哉氏が手がけたもので、その複雑な物語が多くのゲーマーに深い印象を与えました。ゲームの中で登場するロボット”ギア”の設定や物語の伏線は、一度のプレイで全てを理解するには難しく、何度もプレイして気づく構造になっています。その結果、設定資料集はプレミア価格が付くほどの人気となっています。
ディスク2の特異な構成と物語の深さ
『ゼノギアス』はディスク2枚組で、そのうちのディスク2では物語がキャラクターの語りを中心に進行する特殊な構成をとっています。この表現手法は、制作スケジュールの遅れが原因であったとも言われていますが、物語の後半に漂う退廃的な雰囲気と見事に調和しています。
キャラクターとバトルシステムの多様性
物語を彩るキャラクターには、それぞれに感動的なシーンが用意されています。主人公のフェイやヒロインのエリィをはじめとした個性的なキャラクターが、プレイヤーの心を揺さぶります。バトルシステムでは、弱・中・強のボタンを組み合わせて必殺技を繰り出す独自の仕組みがあり、多様な戦術を楽しむことができます。
楽曲が奏でる『ゼノギアス』の世界
光田康典氏による音楽も本作の大きな魅力のひとつです。ケルト音楽の影響を受けた美しいメロディが、ゲームの世界観と見事にシンクロし、プレイヤーの冒険を盛り上げます。特に「情景」やボーカル付き楽曲「SMALL TWO OF PIECES ~軋んだ破片~」は、多くのファンの心に残る名曲です。
ゼノギアスの未来に期待
近年では、『ゼノギアス』が『フィギュアヘッズ』や『ファイナルファンタジー ブレイブエクスヴィアス』などの作品とコラボレーションを行っています。今後、リメイクや移植が実現すれば、多くの新しいファンにもその魅力が伝わることでしょう。
なお、2024年2月12日には「Xenogears Music Special Live Stream」が9時間にわたって配信されますので、ファンは必見です。ただし、アーカイブ配信は予定されていないため、見逃さないように注意しましょう。