新横綱豊昇龍の「番付発表」と新たなる決意
大相撲の春場所が、3月9日にエディオンアリーナ大阪で開幕します。今回注目されているのは、新横綱に昇進した豊昇龍(立浪部屋)の登場です。25日に大阪市内の宿舎にて行われた番付発表会見では、彼の初めての横綱番付を目の当たりにし、「やっと東の一番上にのりましたね」と笑顔を見せました。
初めての横綱番付に嬉しさと責任を実感
豊昇龍は初の横綱番付に感動しつつも「嬉しいですけど責任が出てきてちょっと怖い」とも述べました。「みんなを引っ張っていけるように。楽しみも怖さもある。自身を持ってやる。誰の真似でもない横綱になりたい。礼儀正しくありたい」と意気込みを語りました。新たな舞台での挑戦に胸を躍らせています。
会見で垣間見えるプロフェッショナル意識
1月の初場所での優勝から一夜明けての会見には、寝坊での遅刻という苦い思い出がありました。しかし、この日の会見は予定より15分も早く始まり、豊昇龍の意識の高さが垣間見えました。
史上74人目の新横綱昇進
初場所での2度目の優勝を果たし、見事に綱とりを成し遂げた豊昇龍。新横綱は、2021年名古屋場所後の照ノ富士以来で、史上74人目という偉業です。立浪部屋からの新横綱としては、1986年名古屋場所後の双羽黒以来となります。豊昇龍はモンゴル出身の新横綱としては照ノ富士以来6人目、外国出身力士としては8人目にあたります。
昇進スピードは歴代5位の記録
彼の昇進スピードも話題です。初土俵から42場所での横綱昇進は、歴代5位の速さを誇ります。新横綱が一人で横綱を務める状況は、玉錦、1993年春場所の曙以来3人目となる歴史的瞬間です。
豊昇龍は新しい横綱として、どんな相撲を見せてくれるのでしょうか。「番付発表」で見せた自信と決意を胸に、彼の活躍が期待されます。