メキシコへの関税措置についての新たな方針
【ワシントン=塩原永久】トランプ米大統領は、カナダとメキシコに対する追加関税を3月上旬に発動する方針を示しました。これには、貿易相手国が米国に課している関税と同率を相手国からの輸入品に適用する「相互関税」も含まれています。
メキシコへの関税の背景と現状
トランプ政権がメキシコへの関税を強化する背景には、不法移民や合成麻薬フェンタニルの米国流入を防止するという目的があります。これにより、両国からの輸入品に25%の関税を課すことが発表されました。この措置は本来2月4日に発動される予定でしたが、両国との協議の進展を見極めるため、1カ月延期されることが決定されました。
相互関税の導入に対するトランプ氏の意欲
トランプ氏はフランスのマクロン大統領との共同記者会見で、カナダとメキシコに対する関税措置の準備が進んでいることを確認しました。また、相互関税についても他国が米国に課している同率の関税を適用することで、**米国の関税収入が増加**し、経済的な豊かさがもたらされると述べ、導入への強い意欲を示しました。
メキシコへの関税の今後の見通し
2月24日のブルームバーグ通信によれば、関税の発動が必ずしも確定しているわけではないという報道もあります。しかし、トランプ氏の発言からは、今後も強固な意志のもと、メキシコに対して厳しい関税政策が講じられる可能性が示唆されており、関税政策の行方に注目が集まっています。
最新の情報や動向については今後も注意深く見守る必要があります。この関税措置がもたらす**国際貿易への影響**や米国へのメリットについて、引き続き議論が続くことが予想されます。