トランプ新政権のビジョン:領土を拡大し、偉大な米国を再興
【ワシントン=坂本一之】2021年1月20日、トランプ新大統領は首都ワシントンの連邦議会議事堂で就任演説を行い、「米国第一」を掲げた。彼は特に、米国の繁栄と自由を重視し、さらには領土を拡大することで国家の成長を目指すとするビジョンを示した。
領土を拡大する意欲を示すトランプ新大統領
トランプ氏は、米国が中米パナマ運河に多額の投資をしてきたにもかかわらず、中国がその運営を行っているとし、「われわれが取り戻す」と決意を表明しました。また、メキシコ湾を「アメリカ湾」に改称することも話題に上げ、領土を拡大する意欲を明らかにしました。
米国の特別な立場と「黄金時代」の到来
トランプ大統領は「例外主義」という概念を用い、米国が民主的価値を体現する特別な存在であると強調しています。このビジョンに基づき、彼は米国の「黄金時代」が始まると自信をもって宣言しました。
具体的政策と国家非常事態宣言
国境の治安を強化するために、不法移民対策として「国家非常事態」を宣言し、南部国境には米軍を派遣する方針を示しました。また、エネルギー価格の高騰に対処するため、「国家エネルギー非常事態」を宣言し、石油・天然ガスの増産を図ると述べました。バイデン前政権の電気自動車(EV)普及策は撤廃されます。
国内産業を守るための保護主義的アプローチ
トランプ氏は「米国民を豊かにするため」として、輸入製品に関税を課し、米国内の雇用を守るために貿易制度を見直す計画を掲げました。この方針により、国内産業の保護と雇用の確保を重視していくとしています。
ジェンダー政策における新たな方針
また、性別の問題については、「今日から性別は男性と女性の2つだけである」という保守的な意見に基づいた政府の公式方針を発表しました。これにより、LGBTQ(性的少数者)の権利に対する国内の議論はさらに活発化すると考えられます。