サンシャイン水族館で始まる!「ペンギン個体識別システム」の実証実験
サンシャイン水族館での最新技術「ペンさく」とは?
サンシャイン水族館は、2024年10月に新しい「ペンギン個体識別システム」を導入し、6日間にわたって実証実験を行っています。このシステムは、明治大学総合数理学部の中村聡史研究室が開発した「ペンさく」と呼ばれるもので、ペンギンのお腹の模様を使って個体を識別できるという、日本初の画期的な技術です。
ペンギンの模様を使った識別方法
「ペンさく」は、スマートフォンの画面上でペンギンのイラストに観察した個体の特徴を手書きで入力することで、類似したペンギンを検索し、特定の個体を識別します。従来の画像認識技術とは異なり、観察者が能動的にペンギンの特徴を捉えることで、ペンギンに対する愛着と覚えやすさが向上する効果が期待されています。
また、このシステムを利用することで、個々のペンギンの名前、性別、性格といった詳細情報を確認することができ、さらに深い観察を楽しむことができます。
「ペンさく」が期待される未来の活用
「ペンさく」は単なる水族館での観察ツールにとどまらず、将来的には日本国内外の多くの水族館での活用が期待されています。さらに、この技術は野生動物の生態調査にも応用可能であり、ペンギンだけでなく他の動物の詳細な行動調査や絶滅危惧種の保護にも役立つ可能性があります。
実証実験の場所と利用方法
今回の実証実験は、サンシャイン水族館の「草原のペンギン」水槽で行われています。この水槽は、明るく開放的な空間で、ペンギンを至近距離で観察できる最適な場所です。実験への参加は無料
システム開発者のコメント
開発者である中村由貴氏は、「このシステムによって、ただペンギンを可愛いと眺めるだけでなく、個々のペンギンの個性や特徴に注目して、より深い観察ができるようになることを目指しています。ペンギンの模様に着目することで、新しい発見や楽しみが広がり、またペンギンに会いに行きたいという気持ちが生まれることを期待しています。」と述べています。
サンシャイン水族館スタッフの声
サンシャイン水族館の飼育スタッフである芦刈治将氏も、「ペンギンの観察を通じてお客様が新しい発見をし、その発見が次の興味に繋がることを願っています。このシステムは、自然界でのペンギン個体識別にも応用できる可能性があり、絶滅危惧種の保護にも貢献できるかもしれません。」と話しています。
まとめ
サンシャイン水族館