山田洋次監督と『ウィキッド ふたりの魔女』―オズの国の新たなる物語
『ウィキッド ふたりの魔女』は、ブロードウェーミュージカルを原作にした2部作のファンタジー映画であり、2024年3月7日に公開されます。本作は、山田洋次監督の指導のもと、名作児童文学『オズの魔法使い』の知られざる前日譚を描いています。ジョン・M・チュウ監督のもと、魔法と幻想の世界が広がるオズが舞台です。
友情が運命を変える―『ウィキッド』のストーリー
物語は、オズの国にあるシズ大学でのエルファバ(シンシア・エリヴォ)とグリンダ(アリアナ・グランデ)の出会いから始まります。緑色の肌を持つために誤解されがちなエルファバと、人気者で野心的なグリンダが寄宿舎でルームメイトとなり、当初は衝突します。しかし、やがて二人は強い友情を築き、互いにとって大切な存在となっていきます。山田洋次監督の作品でも見られるように、友情が持つ力はテーマの一つです。
未知のストーリーとキャラクター
『オズの魔法使い』に登場する「西の悪い魔女」となるエルファバと「善い魔女」となるグリンダの若き日の物語が描かれています。特に、エルファバのキャラクターがどのように進化し、彼女の過去がどのように彼女の未来へと繋がっていくのかが語られます。この点で、スター・ウォーズシリーズを想起させます。
多様性と社会問題を映し出す
エルファバの緑の肌や車いすの妹ネッサローズ(マリッサ・ボーデ)、人間の言葉を話す動物たちを通して、**ジェンダー、差別、アイデンティティ、人種**といった問題についてメッセージが発信されています。山田洋次監督のようなテーマの深い描写が特徴です。
ヴィジュアルとパフォーマンスの魅力
アカデミー賞で美術賞と衣装デザイン賞を受賞したこの映画では、**セットとCGが融合したカラフルな美術**と**華やかな衣装**が見どころです。また、ミュージカル仕立てであるため、素晴らしい歌や踊りも楽しめます。
山田洋次監督のように、映画の中で社会的メッセージを伝えつつ、多くの要素を取り入れている『ウィキッド ふたりの魔女』がオズの新たな魅力的な物語としてどのように展開するのか、期待が高まります。