マグワイアが巻き起こした議論:FAカップでの判定ミス
FAカップ4回戦の舞台での激闘
2月7日に行われたFAカップ4回戦で、レスターはマンチェスター・ユナイテッドとオールド・トラフォードで対戦しました。今シーズン途中からルート・ファン・ニステルローイが監督を務めるレスターは、1-2で逆転負けを喫しました。
マグワイアのゴールに疑問の声
試合の最後、90+3分に決まった決勝点は、「受け入れがたい」とされるものでした。リプレー映像から見ると、得点したハリー・マグワイアはオフサイドポジションにいたように見えました。しかし、この試合ではVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)が導入されておらず、得点がそのまま認められました。
VAR不在の影響とニステルローイ監督の反応
英国の公共放送『BBC』によれば、「ゴールのリプレーを分析すれば、VARがピッチ上の判定を覆していた可能性が高い」と報じています。しかし、FAカップでは5回戦までVARが使用されないと、連盟が12月中旬に発表していたことから、判定に影響を与えることはありませんでした。
ルート・ファン・ニステルローイ監督はこの判定に強く不満を表し、「誤審で試合が決まった。これはミリ単位のVAR問題ではなく、ハーフメートルの差だった。明らかだ」と訴えました。
監督としての葛藤と悔しさ
「本当にがっかりだ。この試合のために1週間準備し、エバートンに0-4で敗れた後、見事なパフォーマンスを見せた。しかし、明白なミスで試合が決まってしまった。このレベルでは受け入れられないし、考えられない。これからの試合に向けて、自分たちを奮い立たせるしかない」と、元オランダ代表FWの彼は語ります。
ユナイテッドとの過去と『ファーギータイム』
選手時代、赤いユニホームをまといオールド・トラフォードで数々のゴールを決めた元オランダ代表FWは、「我々はファーギータイムではなく、オフサイドタイムで負けた」と、試合後に悔しさを滲ませました。
ファーギータイムとは、かつての名将、アレックス・ファーガソンの下、ユナイテッドが劣勢時に審判に圧力をかけ、アディショナルタイムを延ばすという言葉として知られています。思わずそうした俗説を持ち出してしまうほど、ニステルローイ監督にとって今回の判定は受け入れがたいものでした。