レアル・マドリー対アトレティコ・マドリー:白熱のダービーマッチ
8日に行われたラ・リーガ第23節、サンティアゴ・ベルナベウでのレアル・マドリー対アトレティコ・マドリーのダービーは劇的な1-1の引き分けで幕を閉じました。この試合は、ラ・リーガ首位のレアルと勝ち点1差で迫る2位アトレティコとの重要な対決でした。今季の前半戦でも1-1のドローとなったため、今回の試合の勝者には勝ち点3以上の価値があると言えます。
試合前の背景とチーム状況
レアル・マドリーは現在、センターバックで苦しい状況にあります。ミリトンが長期離脱中で、リュディガーとアラバも負傷しているため、アンチェロッティ監督はラウール・アセンシオとチュアメニを配置しています。一方、アトレティコのシメオネ監督は、ル・ノルマンを除いてすべての選手を起用可能な状態にあるため、ベストメンバーを揃えて試合に挑みました。
スルロットの登場と試合展開
試合はレアル・マドリーがボールを支配し、アトレティコがカウンターで応戦するという予想通りの展開で始まりました。特に注目すべきは、スルロットが77分に投入された場面です。彼の役割は、アトレティコの攻撃パターンを速攻からスルロットを狙ったクロスにシフトするもので、戦術の変化が試合の流れを左右しました。
緊張感漂うセットプレーとPK判定
前半33分、アトレティコにとって大きなチャンスが訪れました。ハビ・ガランのクロスが、リーノの足をチュアメニが踏んだことでPKが与えられ、フリアン・アルバレスが成功させています。レアル・マドリーの観客は、この判定に激しく反発し、「連盟は汚職が蔓延している」と抗議の声を上げました。
後半の反撃と引き分けの決定
後半、エンバペ、ヴィニシウスらを中心にレアル・マドリーが猛烈な攻撃を展開し、50分にエンバペのゴールで追いつきました。その後も攻め続けるものの、バーに嫌われるなど得点を奪えず試合はドローで終了します。この結果、首位レアル・マドリーと2位アトレティコの勝ち点差は変わらず、3位バルセロナが勝ち点を縮めるチャンスを得ています。
試合の意義とこれからの展望
このダービーマッチは、両チームにとって非常に重要な意味を持っています。特にスルロットの投入による戦術変更は、アトレティコに新たなプランをもたらしたと言えるでしょう。今後のラ・リーガの結果次第では、両チームの順位や勝ち点にさらなる変動が見込まれ、バルセロナの動向も注目されます。次の試合に向けて、どのような戦略を見せるのか、今後も目が離せません。