オースティン・ボス獲得に動くロッテの戦略と展望
オースティン・ボス、ロッテへ加入決定
9日、ロッテが前マリナーズのオースティン・ボス投手(32)を獲得したことが確認されました。オースティン・ボスはアメリカ出身の右腕投手で、身長は188センチ。昨シーズンは中継ぎで自己最多となる68試合に登板し、2勝5敗15ホールド、防御率3.69を記録しました。メジャー通算では7年間で17勝19敗、防御率4.70を残しており、近年はリリーフとしての役割を担っていますが、先発としての経験もあります。本人は先発を希望しており、ロッテも先発での起用を検討しています。
ロッテの投手陣強化の背景
昨季までロッテの先発陣は小島、種市、西野といった力強い3投手で構成されていましたが、10勝を挙げた佐々木がメジャー挑戦のためチームを離れました。この穴を埋めることが今シーズンの課題となっていました。オフシーズンにはソフトバンクからFAで石川柊を獲得し、さらに前タイガースの左腕ブライアン・サモンズも獲得しました。オースティン・ボスは、これに続く3人目の先発投手として期待されています。
チームの反応と今後の展望
吉井監督は1月下旬に、「支配下の外国人選手に関しては先発実績のあるピッチャーの獲得に向けて交渉中」とコメントしていました。この発言通りに、メジャー通算207試合を投げた右腕の獲得を実現しました。ロッテは2005年を最後にリーグ優勝から遠ざかっています。再びリーグ制覇、さらには日本一を目指すために戦力補強に努めています。
オースティン・ボスの経歴と強み
オースティン・ボスは1992年6月26日に米ワシントン州レドモンドで生まれ、ケントウッド高校からワシントン大学に進学しました。2013年のドラフト5巡目でナショナルズに入団し、2018年メッツ戦でメジャーデビューを果たしました。2020年までは主に先発として5勝を挙げ、21年からはリリーフとして49試合に登板。その後、2022年途中にオリオールズへ移籍し、昨シーズンはマリナーズで自己最多の68試合に登板しました。通算207試合での経験を持ち、防御率は4.70です。
身長188センチ、体重97キロ、右投げ右打ちのフィジカルが強みであり、その経験をもとにロッテでの新たな挑戦に期待が寄せられています。