徳仁天皇を迎えるブラジル大統領ルーラ氏の訪日
ルイス・イナーシオ・ルーラ・ダ・シウヴァ大統領は、3月25日(火)から26日(水)にかけて、日本を国賓として訪問します。この訪問は、“ブラジル・日本交流友好年”を祝うものであり、130年にわたる両国の外交関係の歴史を記念するものです。ブラジル外務省はこの訪問について、2月14日(金)に発表しました。
徳仁天皇との面会を予定
ルーラ大統領は訪日期間中、ファーストレディのジャンジャ・ルーラ・ダ・シウヴァ氏と共に、東京の皇居で徳仁天皇夫妻のお迎えを受ける予定です。これは2019年以来、日本が迎える初の国賓訪問となり、大統領と皇室との友好関係の象徴的な場となります。
日本とブラジルの特別な関係
日本とブラジルの関係は伝統的かつ生産的であり、特に人的つながりが重要な要素です。ブラジルには日本国外で最大の日系人コミュニティが存在し、その数は200万人以上と見積もられています。これに対し、日本には約21万1千人のブラジル人コミュニティがあり、経済、文化、社会の様々な分野での交流が進展しています。
経済的な結びつきの強化
商業面では、日本は2024年にブラジルにとってアジアで3番目に大きな貿易相手国となり、貿易額は110億米ドルに達しています。ブラジルへの日本からの直接投資も活発であり、2023年には日本は350億米ドルを投資し、ブラジルにおける外国直接投資額で第9位、アジアでは第2位となっています。
訪日を前にした活動
ルーラ大統領は訪日に先駆け、3月1日にモンテビデオで予定されているヤマンドゥ・オルシ・ウルグアイ次期大統領の就任式にも出席する予定です。これら一連の活動を通じて、ブラジルと各国との外交関係の強化を目指しています。
最後に、今回の日本訪問は、大統領がアルヴォラーダ宮での事故から完全に回復したことを象徴するものであり、一連の訪問活動は徳仁天皇との交流を通じて、ブラジルと日本の友好関係を一層深める機会となるでしょう。