大相撲春場所の新番付発表と安青錦の初入幕
新横綱豊昇龍の誕生で横綱空位の危機を回避
日本相撲協会は、大相撲春場所(3月9日初日、エディオンアリーナ大阪)の新たな番付を発表しました。注目すべきは、74人目の横綱に昇進した豊昇龍が東に座ったことです。1月の初場所中に、一人横綱であった照ノ富士が引退したため、32年ぶりとなる横綱空位の危機が懸念されていましたが、豊昇龍の昇進によりそれを回避することができました。
新三役に挑む王鵬と大関陣の顔ぶれ
昭和を代表する大横綱、大鵬の孫である王鵬が新三役に昇進しました。彼は西関脇の地位を獲得し、今後の活躍が期待されています。大関には大の里が東に座り、昇進から7場所目で初のかど番となる琴桜が西に位置しています。東関脇の大栄翔は大関昇進を目指し、足固めを狙っています。そして、小結には元大関の霧島が東に返り咲き、阿炎が西に位置しています。
安青錦の新入幕と安治川部屋、ウクライナ出身力士の動向
新入幕を果たした安青錦は、初土俵からわずか9場所でのスピード昇進です。この記録は、年6場所制が導入された1958年以降では、常幸龍、尊富士と並ぶ最速(幕下付け出しを除く)となります。所属する安治川部屋から、元関脇の安美錦が親方となり、安青錦はこの部屋から初の新入幕力士となりました。また、ウクライナ出身の力士としては、返り入幕を果たした獅司に続き、2人目の快挙となります。
その他の注目力士と新十両昇格者
幕内に復帰したのは、竜電、佐田の海、朝紅龍、白熊の4人です。彼らの今後の取り組みも見逃せません。新たに十両に昇格したのは、若ノ勝、大辻、日大出身の草野の3人です。また、日翔志と風賢央が再び十両の土俵に上がることとなりました。
大相撲春場所は多くの話題が詰まっており、新番付の発表を皮切りに、ますますの盛り上がりを見せることでしょう。安青錦をはじめとする多くの力士たちの活躍に、期待が高まります。