紅白歌合戦の歴史と舞台裏
第22回紅白の歌唱シーンが蘇る“懐かしの紅白”
今年で「紅白歌合戦」は75回目を迎える。来年は「昭和100年」であるが、ラジオ放送開始からも満100年ということになる。そんな関係から“放送100年企画”として連日「みんなのベスト紅白」として、人それぞれの思い出の中に残る「紅白」の歌唱シーンなどが流されている。
昭和46年の「第22回紅白」がリマスター版として公開
しかし今回、何しろ話題だったのが12月14日から2日間に分けて、『懐かしの紅白歌合戦』として放送された昭和46(1971)年の「第22回紅白」のリマスター版である。NHKには昭和38(1963)年以降の「紅白」のVTRが保存されており、それらは何度か再放送されているが、この年のものは今まで一度も再放送されていなかった。VTRの保存状態が悪かったのだ。そこで今回はひとつひとつ修正をかけ、よみがえったのである。
世代を超えて愛され続ける大ヒット曲の数々
この年は五木ひろしが『よこはま・たそがれ』、堺正章は『さらば恋人』、尾崎紀世彦は『また逢う日まで』。対して紅組も小柳ルミ子の『わたしの城下町』に加藤登紀子は『知床旅情』、南沙織の『17才』など、今なお生き残る大ヒット曲を引っ下げて「紅白」に初出場している歌手が多い貴重回である。
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