暗号通貨取引所DMM Bitcoinの廃業計画とSBI VCトレードへの移管について
業務改善命令からDMM Bitcoinの廃業へ
12月1日、DMM.comグループで暗号通貨取引所を運営するDMM Bitcoinは、廃業の意向を発表しました。5月に発生した暗号資産の不正流出に関する決定により、口座と預かり資産をSBI VCトレードに移管することで両社間で合意したとしています。
不正流出と業務改善命令の経緯
5月末、DMM Bitcoinでは482億円相当のビットコイン(4502.9BTC)が不正流出したことが発覚しました。この事件を受けて、顧客の資産保護のため、同グループは550億円分のビットコイン調達を完了しました。9月には関東財務局が業務改善命令を発出し、不適切な管理体制などを指摘しました。
暗号コードの管理と業務運営の問題点
DMM Bitcoinは暗号コード「秘密鍵」を一括で管理し、金融庁のガイドラインに違反する取り扱いを続けていました。関東財務局は具体的な事実関係の究明と適正な業務運営の確保を求めました。
口座・預かり資産の移管と廃業計画
現在DMM Bitcoinでは、不正流出の調査中であり、サービスの利用制限を行っています。ユーザーの利便性を考慮し、開設済みの口座・預かり資産を2025年3月頃までにSBI VCトレードに移管することを決定しました。レバレッジ取引における未決済ポジションは対象外であり、期日までに決済する必要があります。移管完了後、DMM Bitcoinは事業を廃止する予定です。
契約締結と今後の展望
DMM BitcoinとSBI VCトレードは口座・預かり資産の移管に関する契約締結に向けて協議を進めています。具体的な日程や方法については、決まり次第公表されるとしています。